Judgment Ring 発売より1年以上が過ぎました。外部への販売促進、メディアへの露出等一切していないにもかかわらず安定した人気を保ち続けています。

 そこで Judgment Ring がどのような状況で製作されるに至ったのか...そしてどのような事情により 2nd Model 製作に至ったのか...を振り返りつつ新たなページを付け加える為に Burning Blood / 知見有士氏の依頼のもとPsychedelic Factory のホームページに設置されました。

(2007. 2008 はBurning Blood Blogをそのまま掲載しています。)

JUDGMENT RING 3 - 2007年12月14日 -
 前々回の更新時にここではもう「あのリングの画像は公開しません。」と言いましたが、予想以上の反響があり、私に直接電話をしていただいたお客様も少なくありません。その中には遠方に住んでおり、近くに取扱店もないのでなかなか現物を見る事が出来ないのでもう少し良く解る画像を公開してくれないかとの要望もありました。 

 良く見返してみればなるほど、3カットしか公開していなかったので、見る人によっては評価のしようも無いかもしれないです。

 私自身は物の造形を正確に把握する事は日常であるから雑作も無い事ですが、一般的な人もそうだとは限りません。十分だと思われる画像を公開する事にしました。

キースリング考 - 2007年12月09日 -
 言わずと知れたローリングストーンズ(RollingStones)のギタリスト、キース・リチャーズ
(Keith Richards)。最近では映画「パイレーツオブカリビアン」にも出演しているので、音楽ファンでなくともその名前位は聞いた事があるでしょう。

 キースリングとは彼が1979年から右手の薬指につけているスカルリングのことで、いつの
頃からかキースリングと呼ばれるようになり、今では髑髏のリングの事をキースリングと呼ぶ人
もいる事からも解るようにキースリングとはまさにスカルリングの代名詞的な存在であるといっ
ていいでしょう。

 実に28 年という長い間ずっと身につけ続けている事からキース自身も大変気に入っているこ
とがうかがえます。ストーンズフリークのみならず多くの人がこのリングと同じ物を求めて探し
続けているが、残念ながらこのリングはコーツ&ハケットというブランドが1979年のキース・リチャーズの誕生日にプレゼントするために単品制作したものなので、世界中探しても彼自身がしている一つしか存在しない事はこのブログでも以前書いた通りです。

 そのキースリングですが、シルバーで髑髏のリングを作る私にとっても大変興味深いものが
ある。それはいくら28年つけっぱなしだったとはいえ、あまりにも摩耗による変形が激しいとい
うことです。

 その変形の度合いからキースリングの元の形を推察することは、私の作る作品が28年後にどう
なるのか?どうなっていくのか?という疑問に対してひとつの答えを導き出してくれるのではな
いだろうか?そしてそれは今後私が作品を作る時に長期的な変化を踏まえたデザインをするため
の重要なヒントになるのではないだろうか?

 先日、キースリングについて考える機会があり、その時に私が推察、検証した事をここに書い
ておく事にする。ただし、それによって導き出された事はあくまでも私的見解であり、事実とは
異なる可能性があることをつけくわえておきます。

 まず初めに図1、図2を見ていただきたい。これはキースリングのようなデザインのリングに関して
損傷を受けやすい部分を1〜9までの番号で示した図です。

 ご覧の通り1〜9の部分はすべて突起、あるいは隆起している部位で、凸部分が損傷を受けやす
く、比較的広くなだらかな面で構成された部分よりも細く薄く尖っている部分の方がより摩耗し
やすいというのは考えなくてもお解りになることでしょう。

 私が入手したキースリングの写真の中に、ギターの上に手をおいた写真があり,そこに写って
いるギターの部品から推察したキースリングの大きさは顔の中央で縦約30ミリ。それから割り出
した、比較的原型が残っていると思われる奥歯の長さが1.8ミリ。コーツ氏、ハケット氏ともに
同じ美術系大学の造形作家であるから、観察力も一般的な人より優れていると思われ、前歯が奥
歯よりも短くなるといったおかしな造形をするとは考えにくいので、その事から推察されるすっ
かり無くなってしまった前歯の元の長さは少なくとも同じ1.8ミリか2ミリほどであったろう。
同様に真横から見た時に奥歯よりも前歯の方が上に上がるようなデザインであったとも思えない
ので、おそらく図1、図2のような外観であったと思われます。

 次に、そのような外観であったときに、ぶつけたり擦れたりして変形が及ぶと思われる範囲を図3と図4で赤く示しました。

 ここで重要な事は鼻孔の大きさについてです。図3、図4の緑で示したように磨滅する以前と以後ではAとBの様にその大きさが変化するということがお解りいただけるでしょう。鼻の上部は目の上部分とほぼ同じ高さになるまで、下部は鼻の下のくぼみ,前歯の生え際の線が消えてしまうほど擦り減っています。

 しかし、どうしても納得がいかないのが前歯の減り具合である。いくら28年つけっぱなしであったと
しても完全に無くなる程の減り方は異常です。

 これは私が10年ほど前からずっとつけているリングの画像です。仕事中はもちろん風呂に入るときも寝る時もつけっぱなしであるから当然キズだらけで摩耗もしている。キースリングとはデザインが違うが、顎の先端部分に注目して頂きたい。この部分は図1でいうところの5の部分に相当するのですが、キースリングのその部分に比べて、その減り具合は1/3にも遠く及んでいません。

したがってキースリングの前歯の部分は1981年頃から1987年頃の間に何らかの要因によって少なくとも一度は大きく損傷を受けたか、あるいは継続的にこの部分が集中的に摩耗するような使用をしてきた可能性があると推測されます。

 図3に示した赤い線は以上の推測結果から割り出したサイドシルエットのラインで、このラインから外の部分が損傷、摩耗によって失われたとおもわれる。しかしこれはあくまでもキース自身が彼の使用状況においてそうなったものであり、全く同じリングでも仮にミック・ジャガーがつけていたとしたらまた違った形状に変化していた事でしょう。したがって今後私が作る作品についてもそれを使用する人の使用状況によって様々な変化をすることであろうから今回のような検証結果も私自身に取っては参考の一例にしかすぎないことでしたが、それはそれとしてこのような事を考えるのはとても楽しいことです。

JUDGMENT RING 2 - 2007年12月07日 -
 このブログを読んでいる人が以外といる事に正直驚いています。

 前回更新したのが朝9時前でした。その日はあのリングを最初にオーダーしたI氏達がリングを受け取りにくる日だったので、その日に合わせてブログを更新することにしました。

 午後3時頃に取りにくるという事だったから、開店してほどなく店のドアを開けたのは、てっきりI氏だとばかり思っていたので、軽い感じで「ウィ〜ッス!」等と挨拶しながら顔を上げると、そこにいたのはI氏ではなかった。聞けば更新されたブログを見て現物を見に来たお客様だったのだ。

 それ以前に予告していましたが、更新したその日にお客様が見に来るなどとは全く考えていなかったから当然在庫分など作っていませんでした。いずれにせよBurning Bloodではオーダーをいただいてからの制作というのが基本なので、あのリングについてもそれは変わりません。普段から定番品のサンプル位は用意しておかなくてはいけないのですが、なかなかどうしてBurning Blood作品全種類となると結構な点数になるので作っている時間がありません。

 ただ今回あのリングの場合は展示用のサンプルを用意出来ていたのが幸いしました。じっくりと手に取って眺め、納得して頂いた上でご注文されていかれました。

 その後も電話による問い合わせがいくつか入り、私自身と直接お話をした上でご注文していただいた。あまりの反応の早さに正直驚きを隠せなかったのだが、このブログによって私が思っている事が伝わった人がいたことがうれしかった。

 今回あのリングの画像を期待した人も多いだろうが、アクセス解析から辿った某サイトにて前回掲載したあのリングの写真を「ある一定の角度から似せて作るのは簡単なことだ」との審判が下された。私はあのリングについての審判はお客様自身に委ねているので、別に反論等しない。今後このブログ内ですでに公開した画像以外に、あのリングの画像の公開もしません。似てる似てないに関する私自身のコメントもこのブログ内では控えさせて頂くことにします。

JUDGMENT RING - 2007年12月02日 -
 さて,大変お待たせしてしまったが、前回予告した通り、あのリングが完成したので紹介する。
この画像のリングからあのリングを想像するのは一般の人にとってはいささか困難かもしれない。なぜならこの画像のリングは長年にわたる、しかも大変過酷な使用状況であったと想像される磨滅しきった状態の彼のリングの画像から私が想像した新品状態のものだからである。1979年当時の彼のリングの鮮明な画像を入手することができなかったのでそうなったのだが、だからといってこれがいいかげんな想像の産物ではない事を証明する為に独自の技法でエイジングを施した物の画像も用意した。
いかがであろうか?
これはただ単に磨滅したと思われる所を削り取って仕上げを荒くした物ではなく、一度完全に鏡面仕上げをした状態から細かいキズをつけては磨きをかけ、ぶつけたり削れたりしやすい部分を叩いたり削ったりしてはまた磨きをかけるという具合に、大変な手間がかかっている。何故そんな手間をかけたのかと言うと、古いキズは傷ついた時点ではエッジが鋭いのだが、時間経過とともにそのエッジが丸くなる。したがって後からキズだけをつけていっても本当に長年にわたる使用感というのが出ないからである。
 これはオリジナルの彼のリングの画像である。キズの付き方に年季が入っているのがよくわかる。

 照明の加減が違うので解りにくいかもしれないが同じような角度で撮ってみた。

 まあ何を言った所でしかたがないから誰が見ても一目瞭然で解るような画像をつくってみた。

 これはオリジナルの彼のリングの画像に先の画像を透明度50%に加工した物を重ねたものである。

 あとは各自の判断におまかせするので、これ以上多くは語らない事にすると言いたい所だが、このリングに関しては特別にお知らせしておきたい事がいくつかある。

 このブログでは意図的に作品の価格を表示しないようにしているのだが、この度、Burning Bloodの新作として販売するのは原則として冒頭の画像の物で、限定数は無し、販売価格は¥30000。

 エイジングを施した物も用意はするが、ある程度の納期をいただくので別注扱いとなる。こちらも限定はしないが、1個ずつシリアルナンバーが入り、価格は¥40000。

 サイズは基本的に13〜27位でそれ以外のサイズも受け付けるが、顔の表情が著しく変形するであろうことはご了承願う。
ちなみに大きさはオリジナルの画像の背景に写っているギターのピックアップの寸法から割り出した物で、歯が残っている新品状態で縦約32ミリ。重量は約38グラム。素材はSILVER925。裏抜きに関する造形はBurning Bloodの作品理念に基づいた物である。

 で、ここが重要。どちらのリングもBurning Bloodの店頭及び、直接連絡をいただいたお客様、ならびに過去継続して3年以上の取引があるBurning Blood作品取扱店からしか手に入らない。

さて、どんな審判が下されるのか楽しみだ。

 嘘からできた物。- 2007年11月13日 -

 私ははっきり言って今時のシルバー関連のムック本が嫌いである。理由は簡単、そこに掲載されている事は8割が有料広告で、残る2割のうち半分は嘘と虚飾だからである。

 私はこれまで自ら広告料を支払って広告を掲載した事は一度も無い。過去にムック本に掲載された広告は全てBurning Bloodの取扱店によって掲載されたものだ。なかでも当時静岡県で営業していたBLOODY LUXURYは早くからBurning Bloodの作品を大変気に入られて、積極的に雑誌広告や販売促進活動をしていただき、当時直営店を持っていなかった私にとっては大変心強く感謝この上ない限りであった。丁度キャラクターリングの原型制作をした時期と相まってBurning Bloodの名前を知る人も増えたのだが、それでも私自身が制作方針を変えなかったので、Burning Bloodの作品を取扱っていただいていたショップの方々には大変ご迷惑をおかけしたばかりか、実際に目で見て手に取る事が出来た人は大変少なかったことだろう。

 別に何も広告という手段そのものを否定しているわけではない。自分の扱う商品や作品をアピールする事で手っ取り早く商売として売り上げを上げるための一つの手段ではあると思うし、そのためには必要な事だとも思う。今でもBurningBloodの名前を知る人がまだいるのも以前ムック本に掲載された広告のおかげである事も十分承知しているし、掲載してくれた取扱店の方々には感謝の言葉も無い。しかしその時にムック本に掲載された広告のコピーは自分で原稿を書いた物ですら高品質であるとか造形が細かいとか仕上げが丁寧とか、どのブランドのページを見ても書いてあるような恐ろしい程陳腐な言葉でしか表現できていなかった。しかも今思えばそれで読者に伝わった事は本来私の意図する所とは違ってしまっていたように思う。

 Burning Bloodというのは私にとってはそれなりに多少の思い入れがあるのは確かだが、やはりそれはあくまでも屋号でしかない。広告というものは一度掲載しただけではほとんど効果がなく、何度も繰り返し掲載する事で知名度を上げ、多くの人がその名前を知る事で名前に対する信頼性があがり、それを見た小売店主が自分のところでも取扱ってみようかな?ということになって売り上げが伸びるというわけなのだが、私の基本的な考え方として、Burning Bloodという屋号がブランドとして知名度があがったところで作品その物の評価が後回しになるのは本意ではない。 

 別にブランド名でも品物でもどちらが先になったって結果的に同じことならそれでいいじゃないかと思われるかもしれないが、まず先にその作品その物に対する評価があって、その結果として、ブランド名が信頼を得るというその順序は、創作物を作る一人の作家にとっては大事なことなのだ。画家は絵で、音楽家は音楽で評価されるべきというのが私の考え方だということである。 

 もちろん外見的なデザインを気に入ってもらえるというのも、それはそれでうれしい事には違いないのだが、Burning Bloodの作品は手にして使ってみて初めて本当の良さを解ってもらえる。そのことはいくら陳腐な言葉や写真を並べ立てたとしても広告ではけっして伝えられないことなのである。

 以前は無理だったが、今はこのようにブログという物もやっており、住所、電話番号まで記載されているので、私が作る物について知りたいという人はいつでも私とコンタクトを取る事が可能である。だから取扱いたい、見てみたいという小売店主の方やお客様にはまず現物を手に取って見て頂き、その上でどうするか、どうなのかを判断して頂きたい。

 偉そうなことを言ってお前は一体何様だと思われるかもしれないが、私は私なりにどこでも簡単に手に入いるお手軽な物は作っていないと言う自負があり、わざわざ足を運んでくれた人を失望させない自信もある。こちらから押し付けるつもりは毛頭ないので、本当にそういうものを欲するならば、わざわざ探して足を運ぶ努力をして来て頂きたいということなのだ。

 さて、冒頭でムック本を嘘つき呼ばわりしておいてほったらかしにしたままではただの文句たれになってしまうので、私がそう思っている根拠を少しばかり書く事にする。

 ムック本には掲載されている各ブランドの紹介ページがある。まるで今人気のブランドを取り上げてランキング形式で掲載しているような作りのそれ自体が実はムック本主催の記事ではなく、有料な広告であるということをまずムック本読者の方々に広く知っていただきたい。このようなページついては各誌それぞれのやり方というのがあって、広告料も様々であるが、1/2ページでも6桁以上というのが普通で、掲載ページが前になればなるほど掲載範囲、アイテム数は増え価格も上昇する。ただし、人気のあるブランドはそのムック本の売れ行きを左右するので価格、掲載位置ともに優遇され、まるで特集記事のように書かれる企画広告をそれとは別な場所に7桁以上の広告料を支払って掲載するようなブランドもその限りではない。

 内容に付いても掲載されているブランドの制作者自身に各アイテムごとのコメントを書いてもらい、それをそのまま掲載する所もあれば、編集者が独自のコメントを書き込むところもある。たとえそこに掲載されている作品がお粗末この上ないものだとしても、そうでない本当に質の高いものと同様に制作者自身や編集者によって使い古され、手垢がついた陳腐な言葉で褒めちぎられるのは、そういうことだからである。このような形で掲載されているページは正に広告料を多く支払ったランキング順になっていると言っても過言ではないだろう。

 その事実がムック本等で語られる事は今後も絶対にないであろうが、そのようなページのトップを飾る日本で人気のあるいくつかの有名な某海外ブランドについても聞き捨てなら無い事がある。

 輸入品として日本国内の総代理店、及び各地の正規取扱店で高額販売されている作品の一部はそれらのブランドのデザイナーがデザイン画を書いただけで、実際は原型制作からパッケージまで日本国内で行っている物もあるという事実を私は知っている。それでもそれは某海外有名ブランドから輸入された「本物」としてムック本でも紹介され、実際に流通しており、それらのブランドにおいても間違いなく「本物」とされている。しかもなかにはご丁寧にインボイスまで付けて売られている物もあるそうだが、それはそれで一応それらのブランドの意向であるはずなので、どこで誰が作ったとか輸入の事実があるかないかはともかく、確かに正規品の「本物」には違いないが、これは嘘とは言わないのだろうか?もしこれがブランド牛肉だったら世間を騒がす大事件になるに違いないのだが・・・・・?。

 もしそういった物をお持ちの方で不安を覚える人はインボイスに記載されている記載事項を買ったお店ではなく通産省等に問い合わせてみることをお勧めする。

 しかしまあそのことについて私ごときが何を言った所でムック本は今後も大金払って広告を出してくれるところを悪く書く事はないし、ここに書いてある事をわざわざ検証しようとする人もそうはいないだろう。

 ここに書いてある事を信じようと信じなかろうと、私は別に構わないのだが、ムック本とは巻頭では「本物」を唱いながら巻末近くになると偽物業者の広告を掲載する、その程度の破廉恥な雑誌だということ位は解っていただけるだろう。

 しかし、いくらそのような雑誌であるとはいえ、広告以外に残された僅かな記事の中においてすら嘘を書いたり、仮にもシルバーに関する情報誌を名乗る誌面で厳然たる事実を歪曲し続け、しかもその事実がすでに誰でも検証可能で、事実とは異なる事が解っている状況にあって尚撤回されない事にはやはり異議を唱えたい。中でも代表的な嘘を一つあげよう。

 世界で一番有名なSKULLRINGといえばキースリングといっていいだろう。世界中でストーンズフリークのみならず、たくさんの人がこれと同じものを求め続けている。

「元祖キースリング」

 英国のブランドである「C・P」や「G・F」が紹介されているムック本や雑誌でよく見かけることがあるおなじみのコピーだが、もし、彼と同じリングであると信じて同社のリングを手に入れた人には大変残念な事であるが、彼がしているリング、ブレスは「C・P」、「G・F」のどちらの物でもない。写真や資料を見比べてみれば解ることだが、ブレスはともかく、なんらかの造形物の形をきちんと把握出来る人間に言わせれば、これまでキースリングといわれていた同社のリングに関しては全く別物で似てもいない。強いて言うなら銀で出来た髑髏のリングという位しか共通する部分は無い。

 今の世の中、その気になれば誰でも調べる事ができるので特に書く必要もないのだが、彼がしているリング、ブレスは共にコーツ&ハケット(Courts & Hackett)というブランドが、1979年に一つだけ作って彼に直接プレゼントしたものであり、彼の為に作ったものであるからという理由で複製すら取っていないというのが事実である。したがって「元祖」と言えるのは彼自身がつけている物のみということになる。

 というわけで、前置きというにはあきれる程異常に長く、しかも外れまくってしまったのだが、実はここからが本題。これまで書いたことは新作?というか、もともとはお客様からの個人的なオーダー品だったのだが、ムック本やネットの嘘情報に簡単に騙されてしまう自ら考える事をやめてしまった人たちや今のシルバー業界に対するBurning Bloodからの一つのアンチテーゼとして商品化することにしたリングの評価を問うための布石であった訳なのだが、だからといって、これまで書いたことは全て事実である事には変わりはないのであしからず。

 先日、知人のI氏からのキースリングが欲しいと言われた。それまでムック本に書いてある事を信じていたI氏は、事の真相を話して聞かせると相当驚いた様子だったのだが、それならばそっくり同じ物は出来ないか?と言うので、見た目をそっくりに作る事は出来るけど、摩耗による変形や見る事が出来ない裏側の造形等を完全にコピーする事は出来ないから、いくら見た目そっくりに作ってもやはりそれはキースリングの偽物でしかない。と答えると、それでもいいから作ってくれないか?というので少し考えた。

 オリジナルのキースリングが一つしか存在しない以上、キースリングと称して販売されている物はキースリングであると言う点に置いてはすべて「偽物」である。ならば過去市場には偽物しか存在せず、その偽物とも違う物を私が原型から作り、販売する事に何ら問題は無いはずである。しかもそれを販売する際、全くの「別物」として、キースリングのキの字も使わないで販売したとしたら?。そんな無駄な事はしないけど、もし仮に広告料を払ってそれをBurning Bloodの新作としてムック本に掲載したら一体どんなコメントをつけるのだろうか?

 少し考えたら何だか面白そうなので、I氏のオーダーを快諾し、原型制作料はとらないかわりに限定もしない定番として販売するという条件で作る事にした。

 原型は既に完成しているから、近日中に紹介する事が出来ると思うので、お楽しみに。